建玉整理とは
たてぎょくせいり。建玉整理とは買建玉と売建玉を同数量で相殺する注文方法です。取引手数料がかからないことと、スプレッドのコストが低減します。
建玉とは
たてぎょく。建玉とは未決済の注文のことをいいます。ポジションと同じ意味です。証券業界では株式などのことを玉(ぎょく)といい、注文することを玉を建てるといいます。玉を英語にするとポジションになります。
両建てのときに低コストとなる
基本的に両建てとは利益を生まないので推奨できません。店頭FXの場合スワップポイントも一本道ではないので両建てでは資産が目減りするだけです。しかし建玉整理をすることでコストを低減させることができます。
手数料がかからない
店頭FXで建玉整理ができるのは限られたFX会社のみです。主にくりっく365や大証FXといった取引所FXで可能な注文方法です。取引所取引の場合取引手数料が発生します。通常それぞれで売買手数料が発生するのですが、建玉整理の場合1回の取引として行います。
スプレッドがかからない
スプレッドとは買値と売値の価格差のことをいいますが、建玉整理の場合相殺で決済するのでスプレッドを考慮しないでよくなります。
建玉整理の例
実際に通常の注文方法と建玉整理をしたときのものを比較してみましょう。比べてみると非常にわかりやすいです。米ドル円を90円で1枚買建玉のものと95円で1枚売建玉であるとします。現在のレートはBidが83.35円、Askが83.37円で決済するとします。取引手数料は片道210円とします。
通常取引の場合
買建玉(90円でドル/円10,000×1の買
⇒{(83.35円−90円)×10,000×1}−(210円+210円)=−66,920円
売建玉(95円でドル/円10,000×1の売
⇒{(95円−83.37円)×10,000×1}−(210円+210円)=+115,880円
合計取引損益
⇒−66,920円+115,880円=+48,960円
建玉整理の場合
(売建玉の建単価−買建玉の建単価)×1取引単位×建玉数量)−(買建玉の新規手数料+売建玉の新規手数料)=合計取引損益
⇒(95-90)×10,000×1−(210円+210円)=+49,580
両者の差額
このように建玉整理をすると620円も差が出ます。うち420円が取引手数料ですが、スプレッド分もバカになりません。両建ては避けたいのですが、もしものときに役立つ注文方法です。
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